中西秀彦
本人コメント
私の処女作にして最大のベストセラーの本書はもともと晶文社から発刊され8刷までいきました。しかし発行後17年を経て、晶文社版が絶版になりましたので、あらたに軽装版として松香堂から発売することにしました。
活版から電算写植への移行という歴史的な転換をとにかく残しておきたいというのが執筆の動機でした。技術史であるとともに、親と子の活版廃止をめぐる葛藤もあり、事業承継の話もあり、いろいろな意味で楽しめると思います。
ISBN 978-4-87974-652-8 C0070
B6判 260頁 本体1,800円+税
目次
鉛活字が消えた日 プロローグ
1.印刷屋の息子
2.活字が輝いていた時代
3.名人芸の限界
4.ついにコンピュータが登場
5.悪戦苦闘
6.漢字という魔物
7.パソコン通信が生みだすもの
8.職人さんたちの活躍
9.さらば、活版
10.伝統はうけつがれたか
11.印刷の未来へ
あとがき
付録 JIS78とJIS83